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新型コロナの医療活動に奔走する選手たち ~心を一つに

新型コロナの医療活動に奔走する選手たち  ~心を一つに

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オーストラリア代表選手が相次いで看護師や救急救命士、消防士などとして活躍しています。種目はカヌー、ボート、ホッケー、射撃と様々で、東京オリンピック・パラリンピックの代表に内定した選手もいます。大会の延期を乗り越え、この数か月、どのような気持ちで現場に立ったのでしょうか。競技団体や選手たちは、ソーシャルメディアなどでそれぞれの思いを明かしています。

「救急救命士として、現状に対して最前線に立つ視点を持っています。私のオリンピックへの夢はお預けになっていますが、延期によって今後数か月は救急救命士の仕事に精一杯専念できるということ」。カヌー代表のジョー・ブライデン-ジョーンズ選手は、5月に国際オリンピック委員会の動画でこう心境を語っています。

 

ブライデン-ジョーンズ選手は2012年ロンドンオリンピックに出場したものの、2016年リオ大会は出場を逃しました。今年の東京オリンピックの延期が決まった直後の3月27日に代表に選ばれました。32歳。「(オリンピックへの)飛行機がいつ飛ぶのか分からないけど、正式にオーストラリア代表に選ばれてエキサイトしてます!!」。今年開催するはずだった東京大会の後に引退する予定でしたが、来年まで競技を続けるつもりです。

 

女子ホッケーの代表チームでゴールキーパーを務めるレイチェル・リンチ選手は、東京オリンピックの延期を受けて、西オーストラリア州パースで看護師として勤務する日数を週1日から3日に増やしました。看護師の制服姿でオーストラリアオリンピック委員会のソーシャルメディアに登場し、外出自粛を呼びかけるメッセージを発信しました。

 

「私たちアスリートはいつも状況判断を迫られます。今はまさに世界でもっと大きなことが起こっています」と、同委員会のニュースサイトで語っています。看護師とゴールキーパーはともにチームを守るポジション。「どちらもチームに尽くすポジションで、大きな栄光がもたらされるわけではないです。でも私はそれを楽しみ、プレッシャーの上で成長しています」

https://www.olympics.com.au/news/rachael-lynch-from-stopping-shots-on-the-pitch-to-saving-lives-during-covid-19/
https://www.olympics.com.au/news/rachael-lynch-from-stopping-shots-on-the-pitch-to-saving-lives-during-covid-19/

オーストラリアの各競技団体は、新型コロナウイルスの現場で奮闘する選手たちの情報を積極的に紹介しています。看護師のポール・アダムス選手(射撃)のほか、ニッキ・アイヤーズ選手(パラボート)、消防士のアリー・ブル選手(カヌー)、キャスリン・ロス選手(パラボート)、ジョルジー・ロー選手(ボート)。

 

 

また、日本人アスリートも医療現場で活躍しています。

「医療現場に戻った津端ありさ『毎日体温チェックを!』」。日本ボクシング連盟は4月、東京オリンピックを目指す女子ボクサーの記事をウェブサイトに掲載しました。津端さんは西埼玉中央病院に看護師として勤務し、新型コロナウイルスの対応にあたっているそうです。

新型コロナウイルスの脅威に対して、まだまだ予断を許さない状態が続いています。ただ、2021年はこれらの選手たちが新型コロナウイルスとの戦いを乗り越えて競技場の主役となり、オーストラリアと日本から声援を送る日が来ることを心待ちにしています。

 

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