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注目のオーストラリア代表パラアスリート第2弾 東京パラリンピック開幕へ

注目のオーストラリア代表パラアスリート第2弾 東京パラリンピック開幕へ

東京パラリンピックのオーストラリア代表チームの中には、生まれたときから障がいを持っている選手もいれば、事故などをきっかけにパラアスリートの道を歩んだ選手もいます。2016年リオ大会から連覇を目指す金メダリストを含め、4人の選手をご紹介します。

ローレン・パーカー(トライアスロン)

パーカー選手は、健常者の大会でオーストラリア代表として活躍する第一線の選手でした。2017年4月、自転車で時速45キロのスピードで走行中、タイヤがバースト(破裂)してガードレールに衝突し、下半身まひの障がいを負いました。長期の入院を経て、米国サンディエゴでのリハビリがパラリンピックを目指すきっかけとなります。

「私よりも重い障がいの人たちがトライアスロンに出ている。腕や足のない子どもたちもいて、親指で動き回っている。私が大好きな競技に戻る原点はここだと思った」と、国際パラリンピック委員会の記事で振り返っています。事故の翌年にはパラトライアスロンの世界大会に出場し、2019年に世界チャンピオンに輝きました。初出場となる東京パラリンピックについて自身のソーシャルメディアで抱負を語っています。「厳しい道のりでしたが、大会での自分の目標に向かって進み続けます」

カーティス・マグラス(カヌー)

兵士からスター選手となったマグラス選手は2012年、エンジニアとして派兵されたアフガニスタンで爆弾の爆発によって両足を失いました。わずか20分後、戦地から搬送される途中、「パラリンピックに出場する」と冗談まじりに語っていました。その4年後、カヌー選手としてリオで見事に金メダルを獲得。リオの閉会式でオーストラリア選手団の旗手を務めたことが最大の思い出になっています。

その後も世界タイトルを獲得し続け、東京大会ではカヤック種目に加え、新たに実施されるヴァー種目(艇の横に浮き具がついているカヌーを使用)でも頂点を目指します。競技団体の記事でこう語っています。「表彰台の一番高いところに上がるのはいつも特別ですが、いろんなことがあった1年の後なのでもっと特別なものになると思います」

 

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エリー・コール(競泳)

4度目の出場となるコール選手は、パラリンピックで金メダル6個を含む18個のメダルを獲得しているスター選手です。東京オリンピックに出場したケイト、ブロンテのキャンベル姉妹ともトレーニングを積んできました。

2歳の時にがんのため、右足を切断し、わずか8週間後に母親に連れられてリハビリの一環として水泳を始めました。2006年に国際大会にデビューしてから、S9クラスの100メートル自由形や背泳ぎを中心に世界選手権などでも多くのタイトルに輝いています。2012年ロンドンで引退の危機を迎え、大会後に両肩の再建手術を受けた後はさらに情熱を燃やしています。今回はメダルよりも、自身で満足できる泳ぎを目指すと、7 Newsのインタビューで語っています。

日本との関係も深く、リオ大会に出場した日本の一ノ瀬メイ選手を自宅に招いてトレーニングをともにしたり、2018年に立教大学を訪れて日本代表選手や学生らと交流したりしています。

ジャリド・クリフォード(陸上)

視覚障害T12クラスの長距離の若手、クリフォード選手はこのクラスで2つの世界記録を保持しています。本職の1500メートルでは今年3月、自身の世界記録をさらに塗り替える3分41秒34で駆け抜け、4月には初マラソンで2時間19分8秒を出しました。

腕に障がいのあるT46クラスのマイケル・ローガー選手(オーストラリア)のペースメーカーとして、できるだけ長くレースを引っ張ることを目標にしていました。36キロあたりでこのままゴールしようと決め、ローガー選手と同時にそれぞれのクラスで世界記録を達成しました。「偶然の世界記録」として大きく報じられました。

3歳で卵黄様黄斑ジストロフィーと診断され、視力を失い始めました。パラ陸上の世界大会で活躍しつつ、2018年には健常者の20歳以下の世界選手権にも出場しています。

東京大会では、1500メートル、5000メートル、マラソンの3種目に出場します。自身のソーシャルメディアで意気込みを語ります。「これまで通りトラック競技に注力しています。突飛に聞こえるかもしれませんが、マラソンで世界新を出した時の”偶然”を再現できないか期待し、マラソンでも走ります」

 

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